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坂本晴樹さん
測量科30期卒 (有限会社 セイユウ測地社勤務)

 これからの、この学校で学ぶ方々にも、ぜひ楽しく授業を受けていただきたいと思いますね。今は、私は職場で測量現場の仕事を主に任されていますが、本当に様々な場所があり、授業で習った通りにはうまくいかないことがほとんど。毎日が応用の連続です。しかし、外に出て自然の中に入っていくことで、いろんな発見があるんです、そんなところに今の仕事の魅力を覚えています。
 その一方で、私たちの仕事も、これまでのようにクライアントが指定する場所を測量するだけではなく、新しい発想を働かせて「ここをこのようにしたらいいのでは」と、こちらから提案していく時代になってきました。そしてコンピュータによるCAD化がさらに進み、ひとめで分かる提案方式が好まれています。この度の「未来CAD科」の新設など、時代のニーズに沿った素早い対応においても、ますます九州測量専門学校の役割には期待しています。

 私は、中学校卒業と同時に父が経営するこの会社を手伝いながら夜間学校に通っていましたので、測量の仕事については、多少の経験を積んでいました。しかし、測量士の免許取得に向け、測量技術者として専門性の高い知識を身につけるために入学した九州測量専門学校での1年間は、とても有意義なものだったと思います。
 講義に実習に、結構ハードな毎日でしたが、県内外から集まってきた同級生との出会いもあり、学校生活は楽しいものでした。先生方の巧みな熊本弁での講義に、他県出身者から「どういう意味だ?」と聞かれることも、よくありました。(笑)それから、先生と趣味の話で盛り上がったことも良い思い出ですね。今でも、何か疑問や困難に突き当たった時には、学生時代仲良くしていた先生からお電話でアドバイスをいただくことがあるんです。

山下 利明さん
測量科第18期卒 (株式会社十八測量設計 測量部測量課長)

 九州測量専門学校を卒業して、現在の会社に就職して20年目になります。今、私は公共事業を中心に道路、河川、宅地造成などの測量の仕事をしています。 
 測量士という仕事は、道路や橋梁を新しく造る時、その土地に最初に踏み込んでいく仕事です。人が入ったこともないような、見通しの利かない山地に入っては、くいを打ち、難所を測量していくには、大変なことも多いです。だから「ここをやるぞ」という意気込みがなければやっていけませんね。学生の時の測量実習は主に平地でやりますから、「簡単にできる」という意識で会社に入ってくると、そのギャップに苦しむ人も多いようです、実際に私もそうでした。ただ、「何でこんなにきついことを」と思う一方で、「この仕事をやり遂げなければ道路は作れないんだ」という使命感があります。その分、できあがったときの喜びは本当に大きいものです。国体道路の測量にも携わりましたが、できあがった道路を車で走った時、ものの数十秒の区間かもしれませんが何とも言えない達成感を感じましたよ。

 私が就職した頃は、ちょうど業界では手計算からコンピュータへ移行している時期で私もそれに追いつくべく学んできました。これからも機器類の進歩とともに、CAD等のコンピュータに精通した人材が求められていくことでしょう。しかし、現場に立つ人間として感じているのは、測量の計算法など「基本」の部分は頭に入れておくべきだということです。計算の過程を理解している人とそうでない人では、実際の仕事の進め方にも差が付いてきます。仕事の中で壁にぶつかったときも、ここに立ち返れば解決法への道が開けるといった根っこがあることは、自分にとって強い見方となります。九州測量専門学校は、こうした大事な「基本」をしっかりと身につけさせてくれる学校だと思います。

卒業生

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